Co-Founder and founding CEO, Sucampo Pharmaceuticals, Inc., Bethesda MD
Co-Founder and former President, R-Tech Ueno, Ltd. Tokyo Japan
Co-Founder and President and Managing Member, S&R Technology Holdings, LLC, Bethesda MD
Co-Founder and Board of Directors, RUSK Intellectual Reserve AG, Switzerland
Co-Founder, President and CEO, S&R Foundation, Washington DC
Guest Professor, System Design and Management, Graduate School of Keio University
Board of Directors, The Maureen and Mike Mansfield Foundation
Board of Directors, Japan Commerce Association of Washington
Board of Directors, National Cherry Blossom Festival Foundation (DC)
Advisory Board Member, THIS for Diplomats at Meridian International Center
久能祐子博士は、新技術開発事業団・早石生物情報伝達プロジェクト特別研究員時代を含め、20年以上にわたって、最先端の研究現場で多くの実績を残してきました。医薬品開発のプロジェクトマネージメントや、厚生労働省やFDA等規制当局に対する治験薬及び新薬承認申請の専門家でもあります。1980年代半ばには、上野隆司博士によって発見された新しいタイプの機能性脂肪酸群を医薬品として開発するために、上野博士のプロジェクトに参加しました。1989年には株式会社アールテック・ウエノを医薬品の研究開発、製造販売を目的に設立し、上野博士が1980年代に発見した「プロストン」に基づく医薬品の第1号、緑内障及び高眼圧症治療薬であるレスキュラ®点眼液を開発、1994年世界に先駆けて日本で発売しました。
久能博士は、1996年、アメリカ合衆国において、スキャンポ・ファーマシューティカルズ社(本社メリーランド州ベセスダ)を上野隆司博士と共に設立し、創業CEOとして新規事業の立上げと経営を手がけました。2006年1月には、両博士が研究開発を手がけ、レスキュラ®点眼液につぐ第二の「プロストン」医薬品となる慢性便秘症治療薬「アミティーザ」が、米国食品医薬品局(FDA)から特発性慢性便秘薬としての販売許可承認を得ました。「アミティーザ」は 2008年には便秘型過敏性腸症候群としてFDAから販売許可承認を得ております。
久能博士は、経営戦略、会社経営の専門家でもあり、グローバルな連携を通じて、迅速かつ効率的に医薬品の研究開発・製造を行うことを目的に上野博士と創立したSucampo Groupのイギリス、日本そしてスイスにおける関連会社合併を通して、次々とグローバル展開を進めてきました。また、2007年にはSucampo Pharmaceuticals, Inc.はをナスダック証券取引市場に上場、翌年2008年にはアールテック・ウエノを大阪証券取引所「ヘラクレス」市場に上場しています。現在は両社の取締役を勤めています。
久能博士は、メリーランド州ベセスダにある資産ホールディング会社S&R Technology Holdings, LLCの創業者兼Managing Memberでもあり、起業家、新規ビジネスへの投資、支援活動をグローバルに行っております。また、ワシントンD.C.にあるS&R財団を設立し、若い芸術家、科学者への支援も行っております。
久能祐子博士は、京都大学工学部工業化学科を卒業し、同大学より生化学産業工学の分野において博士号を授与されています。 同分野に関する研究をミュンヘン工科大学(ドイツ)において続けた後、ワシントンDCのジョージタウン大学において国際企業経営の課程を修了しました。2009年より慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の特任教授をしております。
主な受賞歴は、ワシントンビジネスジャーナル紙「Women Who Mean Business」という女性経営者に与えられる賞の受賞(2009年)、Ernst and Young Entrepreneur of the Year Award for the Greater Washington Area in the Life Sciences Category (2006)等があります。