モデレーター:
山本雄士
株式会社ミナケア 代表取締役社長、一般社団法人 健康と経営を考える会 代表理事、エムスリー株式会社 チーフ・ヘルスケア・オフィサー;本プログラム選考委員
東京大学医学部を卒業後、循環器内科、救急医療などに従事。Harvard Business School修了(MBA)を経て、科学技術振興機構フェロー、内閣官房企画調査官、厚生労働省参与などを歴任。病気にさせない医療の実現に向けてミナケアを創業し、産業創出や政策提言などを国内外で行う。共著書に『投資型医療』(2017、ディスカヴァー・トゥエンティワン)、訳書に『医療戦略の本質』(マイケル・E・ポーターら著、2009、日経BP社)などがある。
パネリスト:
平川晃弘
東京科学大学大学院 臨床統計学分野 教授、2014年スカラー(2期)
2006年に東京理科大学大学院工学研究科経営工学専攻の修士課程を修了し、2006年から2011年まで独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)において生物統計家として新薬の承認審査に従事。2011年に博士(工学)の学位を取得。その後、東京理科大学工学部 助教、名古屋大学医学部附属病院 先端医療・臨床研究支援センター 講師(統計解析室 室長)、東京大学大学院医学系研究科生物統計情報学講座 特任准教授を経て、2020年から東京医科歯科大学(現 東京科学大学)大学院 臨床統計学分野の教授。研究活動では生物統計学、臨床試験方法論、規制科学に焦点を当て、医薬品開発に資する効率的な臨床試験を推進している。
川堀真人
北海道大学脳神経外科 講師、(株)RAINBOW取締役CTO、2018年スカラー(6期)
2003年北海道大学医学部卒業し、脳神経外科を専攻。2012年に脳卒中の幹細胞研究で医学博士取得後、2014年まで米国UCSFに研究留学した。その後、2016年から北海道大学にて脳の病気に対する幹細胞治療の臨床研究に従事し、脳梗塞に対する幹細胞の脳内投与(Med2024)、外傷性脳損傷に対する幹細胞の脳内投与(Neurology2022)などを報告し、日本外傷学会賞、脳循環代謝学会賞などを受賞。2019年にこれまでの成果を元に、脳の病気を治す幹細胞薬の上市を目指した大学発ベンチャーRAINBOW社を起業した(未来2020メディカルヘルスケア最優秀賞)。資金調達・技術開発・PMDA対応・臨床試験遂行など、医師&経営者の二刀流での成功を目指す。
三嶋雄太
筑波大学医学医療系 助教/附属病院 再生医療推進室 副室長、2018年スカラー(6期)
医薬学博士。専門は再生医療、血液学、腫瘍免疫学、エピジェネティクス、レギュラトリーサイエンス。 薬学部を卒業後、大学院在学中にiPS細胞を世界で初めて事業化したバイオベンチャー企業のアメリカ支店設立プロジェクトに参画。その後ボストンへ渡米、ハーバード大学医学部・ベスイスラエルメディカルセンター研究員を経て、iPS細胞研究所と武田薬品工業の共同プログラム(T-CiRA)にて研究開発に従事。現在は筑波大学にてiPS細胞技術と遺伝子改変免疫細胞を組み合わせた次世代型がん治療製品の実用化を目指した研究を行っている。筑波大学附属病院においてはCAR-T細胞療法の調製・製造や細胞調製施設(CPF)管理に関する臨床業務に従事している。その他、一般社団法人CancerX共同発起人、社団法人United Japanese researchers Around the World(UJA)理事など、社会活動にも多く携わっている。
名越慈人
慶應義塾大学整形外科 専任講師、2019年スカラー(7期)
私は慶應義塾大学整形外科で、研究と臨床の架け橋となるphysician scientistとして活動している。iPS細胞を使った脊髄損傷に対する細胞移植研究において、基礎研究でその有効性を示し、2021年には第1例目のヒトへの移植を行い、2023年には目標の4症例の移植を完了した。その他にも、肝細胞増殖因子投与の治験やニューロリハビリテーションを用いた慢性期治療の開発など、病期に応じた脊髄損傷に対する再生医療の基盤を整備中。研究の傍らで脊椎脊髄疾患に対する臨床にも携わり、特に脊髄腫瘍は年間約100例の手術件数で、本邦における第1位の症例数を保持。働き方改革にも積極的で、17時には退勤、家庭や育児にもしっかり時間を割き、また趣味で水泳とピアノを続ける。
家里明日美
公益財団法人がん研究会 NEXT-Gankenプログラム がん細胞多様性解明プロジェクト クリニカルリサーチフェロー、2023年スカラー(9期)
信州大学医学部を卒業後、約10年乳腺内分泌外科医として勤務した。大学院からハーバード大学医学大学院ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターへの研究留学の期間を通じて、高悪性度甲状腺癌を主な研究テーマとした。帰国後はがん研有明病院乳腺センターに勤務し、臨床的な課題を多く得た状況で現職に就き、リバースTR研究を開始した。主な研究テーマは、甲状腺癌と乳癌である。(1)甲状腺未分化癌の予後を1年以上改善すること、(2)リンパ管侵襲を伴う乳癌の標的治療法を開発すること、を研究ゴールに設定している。長期的なゴールは、基礎研究の成果を迅速にベッドサイドに提供するために、病院と研究室の橋渡しとして機能するシステムを構築することである。